おはようございます!
こんにちは!
こんばんは!
オーエープラザ店長の桑原です!
パソコンのディスプレイモニターを購入する際に知っておきたいのは、採用されている液晶パネルの種類です
現在、主流となっているTFT液晶パネルは3種類に分類されています
TN方式(Twisted Nematic)、VA方式(Virtical Alignment)、IPS方式(In Place Switching)です
見落としがちですが、ディスプレイの商品ページのスペック欄や画像などに
表示方式:IPS(白色LEDバックライト) 、とか
LCDパネル種類:TN、と書かれているはずです
液晶分子に電圧をかけることでモニターのバックライトの光量を調整し
その駆動方式がTN・VA・IPSの3種の方法が採用されているという事ですが
そんな難しい話はさておき、
これら3種のパネルはそれぞれ特徴があり、適した使い方が異なりますので予算や用途にあわせたディスプレイをお選びできるよう、
各液晶パネルの特徴を解説致します
◆TN方式◆
ねじれネマティック液晶と呼ばれています
主に、パソコンのディスプレイや携帯電話の画面に使用されています
生産技術が確立しており普及率も3種の中で最も高いため、価格が安い傾向にあります
パネルの発光効率も高いので、消費電力が少なく済みます
また描画の応答速度が速く、スポーツ観戦やオンラインゲームなどには有利と言えます
透過率が高く、画面を明るくしてもぼやけづらいのもメリットです
ただ大きなデメリットとして、視野角の狭さが挙げられます
正面以外の角度では色合いが変化してしまう「色度変移」が顕著で、複数人で見るにはあまり適していません
同様の理由として、デュアルディスプレイもやや不向きです
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※視野角とは・・・液晶モニターの明るさなどが斜めから見てどこまで正常に見えるかを表す角度です
商品スペックに「視野角(可視角度) 水平:170°、垂直:160°」とあれば最大180度に対し、
左右には170度、上下には160度まで映像が見れる角度を保証しているという事です
◆VA方式◆
性能としては、TN方式とIPS方式の中間に位置するようなパネルです
主に、パソコンのディスプレイや高品質なテレビに使用されています
コストはTN方式より高く、IPS方式より安い
視野角はTN方式より広く、IPS方式より狭い
とバランスがとれているため、無難な物を選ぶならこちらとなります
特に優れた点としてコントラストが高く、
暗い部分と明るい部分を同時に表示した時にハッキリとした画面表示が可能で
メリハリのある画質を楽しめるパネルとなります
応答速度に関しても悪くはありません
◆IPS方式◆
主に、DTP分野や医療用などシビアな色表現を求める業界で好まれ、高級テレビにも採用されている形式です
視野角が非常に広く、色再現性の高さに優れているため
画面から遠く離れて見たり、斜めから見ても映像の美麗さは変わりません
大き目のディスプレイで映画や写真の鑑賞をするのに適していると言えます
色ずれが少なく発色もよいので、
パソコンでイラストを執筆するイラストレーターや、動画の作成をしているクリエイターなどに愛用されています
一般的に他の方式より応答速度が遅いですが、オーバードライブでカバーしている製品もあります
また、単純比較では最も高性能なので高価なものが多いです
ここまでメリット、デメリットを挙げましたが
それぞれの方式にもパネルメーカーによるバリエーションがあり、技術の進歩によって
その表示方式の短所を改善する技術を取り入れている物もあります
VA形式でも配向分割法との組み合わせでIPS並みの広視野角を実現しているものもあります
IPS形式でも応答速度の遅さから生じる残像感を残像低減技術でカバーしているものもあります
このように
商品によって表示形式の特性の優劣がなくなる場合もあるので、実際のスペック等を見比べるのも重要となります
ともあれ迷ったら使用用途で決めるのが一番です
◆おすすめの使用用途◆
TN方式……視野角が狭いので1台だけを正面向きで使う場面に向いてます、FPSや格闘ゲームなど動きが早いゲーミングPCでもOK、安いモニターで十分な人にも
VA方式……広い視野角とコントラストを生かした映像鑑賞や画像の鑑賞に向いています、TN方式と同じ用途でもOK
IPS方式……視野角が広いのでマルチモニターやTVのように複数人でモニターを見る場面に向いてます
色ずれの少なさを生かしたイラスト製作や、動画作成、写真の編集、映像鑑賞にも適しています
高性能なモニターが欲しい方はこちらです
この記事を参考に用途や目的にあった表示方式を選んで、購入を検討してみてください
それでは、これからもオーエープラザをどうぞよろしくお願いします