システムイメージを作成する方法(Windows10&Windows11)

おはようございます!
こんにちは!
こんばんは!
オーエープラザ店長の桑原です!

今回はWindows10&Windows11を今現在の状態に戻す為の
「システムイメージ」を作成する方法を紹介します
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ハードディスクやWindowsの動作がおかしくなった
アップデート後に重大な不具合が発生した
パソコンがウィルスなどに感染されて元に戻らない
電源を付けてもWindowsが立ち上がらない

こんな事態になったときパソコンを不具合前に戻すための事前処理です

パソコンが正常な状態のうちに行っておくと安心です

・作成する物は以下の2つです

■システムイメージディスク・・・パソコンのシステム状態とデータを復元します

■システム修復ディスク・・・パソコンの起動プログラム等を修復します

※既にパソコン購入時に有料オプションなどで、システム修復ディスクが同梱されていた場合
システム修復ディスクの作成の方は必要ありません

◆注意事項◆


●ここで紹介するのはWindows10&Windows11でのシステムイメージの作成方法です、他のOSの場合参考にならないと思います

システムイメージ作成を実行した時点の、Windowsの状態を保存します
つまり環境に不具合のある状態でシステムイメージを作成した場合、その問題も含めてバックアップが作成されてしまいます
正常動作が確認された環境のシステムイメージを作成することをおすすめします
(後で復元するための「正常な状態を保存」する方法であり、既に問題が生じてしまってから行うものではありません)

●保管されたデータを含めWindowsのシステム状態を保存する機能ではありますが
全てのデータの保存 / 復元を保証するものではありません

万一、システムイメージやファイル履歴からデータが復元できないときに備え
大事なデータはサブストレージや外付けストレージ、クラウドなどにバックアップをしてください

●↑例えば著作権保護された映像 (デジタル放送の録画番組など) や音楽などはバックアップできない場合があります

システムイメージ作成中に電源が切れたりすると、重大な不具合が生じる可能性があります
ノートPCで作業を行う場合、途中で電源が切れないように、必ずACアダプタを接続してください
また、液晶ディスプレイは電源OFFになることを防ぐために、開いた状態で作業してください

●パソコン購入時の有料オプションなどで、システムイメージ復元用のディスクが付属されることがありますが
あくまで、パソコン購入時の状態(ユーザーがデータ等を入れる前)に戻すものです
現在のパソコン状態を残しておきたいと思ったら、その都度システムイメージの作成を行ってください

●システムイメージディスク、もしくはシステム修復ディスクのメディアとして
「書き込み用DVD」を用いる場合は、DVDマルチドライブ、又はブルーレイドライブが必要となります
DVD-ROMドライブは「読み込み専用」の為、
書き込みが出来ません
ので予めご了承ください

◆事前の準備◆


1.システムイメージのバックアップ用メディアを
用意してください
外付けハードディスクが適しています


(書き込み用DVDでも可能ですが、容量によっては何十枚も必要となりますので余りお勧め出来ません
また、USBフラッシュメモリーは利用できません)

現在パソコンで使用している容量以上のメディアが必要となります

現在の使用容量は以前の記事の、「残りデータ容量は大丈夫ですか?」で紹介しましたやり方で確認してください
(メインで使用しているローカルディスクの使用容量です)

そのメディアは、データが何も入っていない状態にし、必要であればフォーマットをしてください

システムイメージ作成後に、そのメディアはシステムイメージ復元専用のメディアとなります
データの保管など、他の用途では使用できなくなりますのでご注意ください

2.システム修復ディスク用のメディアを用意してください

※既にパソコン購入時に有料オプションなどで、システム修復ディスクが同梱されていた場合、こちらの用意は必要ありません

メディアに制限はありませんが、

・書き込み用DVD1枚
・512MB以上のUSBフラッシュメモリー1個

このどちらかがお勧めです
以下の説明もこのどちらかを使用した前提で解説します

(※書き込み用DVDの場合、DVDマルチドライブ、又はブルーレイドライブが必要となります)
DVD-ROMドライブは「読み込み専用」の為、
書き込みが出来ません
ので予めご了承ください

そのメディアは、データが何も入っていない状態にし、必要であればフォーマットをしてください

システムイメージ作成後に、そのメディアはシステム修復専用のメディアとなります
データの保管など、他の用途では使用できなくなりますのでご注意ください

又、下記で説明しますが、書き込み用DVDの場合と、USBフラッシュメモリーの場合で作成方法が異なりますのでご注意ください

・・・
システムイメージのメディア(外付けハードディスク推奨)
システム修復のメディア(書き込み用DVD、USBフラッシュメモリー推奨)

これらが用意できましたら、

3.システムイメージのメディアをパソコンに接続してください

4.下記のシステムイメージ作成を始めてください

◆システムイメージを作成◆


作成のフローは以下の通りとなります

flow.jpg

以前の記事の「デスクトップにPCなどのアイコンを表示させよう!」で紹介しましたやり方で

「コントロールパネル」を開きます

システムとセキュリティにある「バックアップと復元(Windows 7)」をクリックします
(※Windows10を利用していてもWindows 7と表示されます、気にしないでください)

control.jpg

左の「システムイメージの作成」をクリックします

control2.jpg

[バックアップ デバイスを検索中です…]と表示されますので、しばらく待ちます

loading.jpg

「バックアップをどこに保存しますか?」と表示されます

「ハードディスク上」のチェックをクリックし
プルダウンからシステムイメージのバックアップ用メディアを選択します
右下の「次へ」をクリックします
(※書き込み用DVDを使用する場合は、複数枚となるので「1つ以上のDVD上」を選択します)

control3_2.jpg

※※※※※
バックアップ元と、バックアップ先以外にもドライブがある場合
この後「どのドライブをバックアップに含めますか?」と表示されます

「システム」「Windows」は必須となっていますが
もしそれ以外にもバックアップしておきたいドライブがあればそれを選択します
※※※※※

「バックアップ設定を確認します」と確認画面が出ますので、
これでよければ右下の「バックアップの開始」をクリックします

control4.jpg

[バックアップを保存しています…]と表示されますので、しばらく待ちます

control5.jpg

これでシステムイメージ自体の作成は終了です

次に[システム修復ディスクを作成しますか?…] のメッセージが表示されます

ここで、先ほど選んだシステム修復ディスクのメディアが
書き込み用DVDか、USBフラッシュメモリーかによって作成方法が分岐します

(※既にパソコン購入時にシステム修復ディスクが同梱されていた場合は、こちらの作成は必要ありません。
「いいえ」をクリックし終了します)

eb483qq.jpg

————

<書き込み用DVDの場合>

「はい」をクリックします

control9.jpg

「システム修復ディスクの作成」が表示されます

書き込み用DVDをドライブに挿入し、
ドライブからその書き込み用DVDを選択します

右下の「ディスクの作成」をクリックします

recover01.jpg

修復ディスクの作成が開始されます
完了するまで、しばらく待ちます

recover02.jpg

「ディスクのラベルに次の情報を記載してください」と表示されます
このメディア何だっけ?とならない様、メディア表面に用途を書いておいてください、という忠告です

右下の「閉じる」をクリックします

recover03.jpg

「システム修復ディスクが完成しました」と表示されます
右下の「OK」をクリックします

recover04.jpg

「バックアップは正常に完了しました」と表示されます
右下の「閉じる」をクリックし終了です

recover05.jpg

————

<USBフラッシュメモリーの場合>

USBフラッシュメモリーの場合は、回復ドライブを作成します
回復ドライブが「システム修復ディスク」の代わりになります

まず、システム修復ディスク用のUSBフラッシュメモリーを予めパソコンに接続しておきます

[システム修復ディスクを作成しますか?…]で
「いいえ」をクリックします

eb483.jpg

「バックアップと復元(Windows 7)」の画面まで戻り、
左下の「ファイル履歴」をクリックします

cure01.jpg

「ファイル履歴」が表示されます
左下の「回復」をクリックします

cure02.jpg

「回復」が表示されます
「回復ドライブの作成」をクリックします

cure03.jpg

[このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?…]のメッセージが出ますので
「はい」をクリックします

cure04.jpg

「回復ドライブの作成」が出ますので、
「システムファイルを回復ドライブにバックアップします。」のチェックを外して、
「次へ」をクリックします

※重要※
このチェックは必ず外してください、チェックを入れるとPCの初期化に必要なバックアップデータをドライブに含めることになり、システム修復を行うと初期化のためデータが全削除されてしまいます

cure05.jpg

「USBフラッシュドライブの選択」が出ますので、
ドライブからシステム修復ディスク用USBフラッシュメモリーを選択します

右下の「次へ」をクリックします

win10_kaifuku_13.jpg

「回復ドライブの作成」が出ますので、
右下の「作成」をクリックします

win10_kaifuku_14.jpg

回復ドライブの作成が開始されます
完了するまで、しばらく待ちます

win10_kaifuku_15.jpg

「回復ドライブの準備が出来ました」と表示されたら
右下の「完了」をクリックして終了です

win10_kaifuku_16.jpg

――――――――――――――――――――――――――――――――

作業は以上ですが、
「システム修復ディスク」が「UEFIモード」と「BIOS(レガシ)モード」のどちらで作成されたものなのか
知る必要があります

システム復元の際に、その確認が必要となるからです

まず、既にパソコン購入時にシステム修復ディスクが同梱されていた場合は、その表面をご覧ください

cd63924.jpg

このように「UEFI」と書かれていれば「UEFIモード」
何も書いていなければ「BIOS(レガシ)モード」です

又、先ほど紹介しました方法で、ご自身でシステム修復ディスクを作成した場合は、

タスクバーの検索バーで「システム」と入力し、
「システム情報」をクリックします

sys.jpg

「システム情報」が表示されたら「BIOSモード」を見てください

この場合は「BIOSモード レガシ」と表示されているので「BIOS(レガシ)モード」です
「UEFI」の場合はそのように表示されています

efui.jpg

忘れない様、システム修復ディスク(DVDやUSBメモリー)の表面に「UEFIモード」と「BIOS(レガシ)モード」の
どちらであったかを書いておくかシールを貼っておくと無難です


以上でシステムイメージ及びシステム修復ディスクの作成を完了しました

システムイメージディスクシステム修復ディスク

何かあった時一緒に使うことになるので、セットで保管しておいてください

さてもしWindowsに重大な不具合等が発生し、システム修復や復元をしなくてはならなくなった時、
ここで作成したシステムイメージを使用することになります

こちらの記事「システムイメージを復元する方法(Windows10&Windows11)」を参照して、復元を行ってください

それでは、これからもオーエープラザをどうぞよろしくお願いします!

システムイメージを復元する方法(Windows10&Windows11)

おはようございます!
こんにちは!
こんばんは!
オーエープラザ店長の桑原です!

今回はWindows10&Windows11を正常だった状態に戻す為の

「システムイメージ」を復元する方法を紹介します

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システムイメージの作成方法は以前の記事「システムイメージを作成する方法(Windows10&Windows11)」を参照してください

そこで作成した「システムイメージディスク」及び「システム修復ディスク」が作業に必要となります
(Windowsが無事立ち上がる場合は、「システム修復ディスク」は必要ありません)

◆注意事項◆


●ここで紹介するのはWindows10&Windows11でのシステムイメージの復元方法です、他のOSの場合参考にならないと思います
またパソコン不具合が生じる以前に「システムイメージ」を作成していなければ、この復元作業は行えません

●システムイメージを使用したドライブの復元は管理者以外のユーザーアカウントでは実行できません
(※ユーザーアカウントを設定していない場合は問題ありません)

●復元処理を行う前に、起動中のプログラムはすべて終了してください

●システムイメージでのドライブ復元後、万が一PCが正常起動しない場合は「PCのリセット」または「再セットアップ」が必要になることがあります
大切なデータは、事前に必ずバックアップを作成してください

●システムイメージ復元中に電源が切れたりすると、重大な不具合が生じる可能性があります
ノートPCで作業を行う場合、途中で電源が切れないように、必ずACアダプタを接続してください
また、液晶ディスプレイは電源OFFになることを防ぐために、開いた状態で作業してください

◆システムイメージの復元方法◆


復元のフローは以下の通りとなります

hukugen.jpg

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■Windowsが立ち上がらない状態での復元方法■

パソコンを起動しても、
そもそもWindowsが始まらない…
エラーメッセージが表示される…
Windowsが開始する前に、強制終了→再起動を繰り返す…

そういう時は、Windowsが何らかの原因で破損しています

ただしシステム修復ディスクでWindowsを修復しようにも、
Windowsが立ち上がらなければ、光学ドライブなどの各デバイスの呼び出しが出来ないので
デバイス起動の優先順位を変更する必要があります

1.まずこちらの記事「BIOS起動順位の変更」を行ってください

無事「システム修復ディスク」を入れるデバイスの優先順位をWindowsより上位にしたら

2.「システム修復ディスク」を用意してください

3.パソコンを起動する前に、またはパソコンを起動後すぐに
「システム修復ディスク」を光学ドライブなどの各デバイスに接続してください

(起動前は光学ドライブのボタンを押してもが反応しないですが、ドライブの穴に針金か何かを深く刺すとDVDドライブが開きます)

4.「システムイメージディスク」もパソコンに接続してください
(※システムイメージを使用するのはもっと後ですが、認識されるのにタイムラグがある事もあるので)

「システム修復ディスク」が無事読み込まれていれば
「CD/DVDの起動モードを選択してください」と表示されます

「UEFIモード」か「BIOS(レガシ)モード」かを
システム修復ディスクを作成した際のモードを選択してください

63922.jpg

「 Press any key to boot from CD or DVD… 」と表示されたら、何でもいいのでキーを押してください

メーカーロゴが表示されます、この画面が5分ぐらい続くのでそのままお待ちください
(フリーズしている訳ではないので、安心してください)

青い画面が現れ、「キーボードレイアウトの選択」が表示されます
「・Microsoft IME」を選択してください

63927.jpg

「オプションの選択」と表示されます

204.png

↓↓ここからの操作はWindowsが立ち上がる状態のやり方と共通なので、

■Windowsが立ち上がる状態での復元方法■「オプションの選択」からの操作を参照してください

――――――――――――――――――――――――――――――――

■Windowsが立ち上がる状態での復元方法■

まず「システムイメージディスク」をパソコンに接続します
(※システムイメージを使用するのはもっと後ですが、認識されるのにタイムラグがある事もあるので)

(※また、こちらのWindowsが立ち上がる状態での場合は「システム修復ディスク」は必要ありません)

画面左下のWindowsマークからスタートメニューを出し、歯車のマーク(設定)をクリックします

setteib.jpg

「Windowsの設定」が出ますので、「更新とセキュリティ」をクリックします

settei_se.jpg

「更新とセキュリティ」が出ますので、
左のメニューから「回復」をクリックし、
「PC の起動をカスタマイズする」の「今すぐ再起動」をクリックします

kaihuku.jpg

「オプションの選択」が表示されます
「トラブルシューティング」をクリックします

204.png

「トラブルシューティング」が表示されます
「詳細オプション」をクリックします

205.png

「詳細オプション」が表示されます
「イメージでシステムを回復」をクリックします
(※「BIOS(レガシ)モード」の時のメニューです)

206.png

※「UEFIモード」の場合はこのようにメニューに「イメージでシステムを回復」がありません
「その他の修復オプションを表示」を選択します

63932.jpg

「イメージでシステムを回復」を選択します

63931.jpg

「お待ちください」の画面が終了するまで待機します

207.png

「イメージでシステムを回復」が表示されます
ドライブを復元する「アカウント」をクリックします

※次の操作で、アカウントのパスワードの入力があります
特にアカウントとパスワードを設定していなければ問題ありませんが、
もし設定していて、なおかつパスワードを忘れてしまっていたら、
「パスワードを忘れた場合、またはアカウントが表示されない場合」をクリックし、
指示に従ってユーザーアカウントの設定を確認してください

※場合によって、この工程は省略されていることがあります

208.png

選択したアカウント名が表示されます
入力ボックスにパスワードを入力し「続行」をクリックします
特に設定していなければ、空欄で大丈夫です

※場合によって、この工程は省略されていることがあります

209.png

「システムイメージバックアップの選択」が表示されます

「システムイメージを選択する」をチェックし、「次へ」をクリックします

054.jpg

接続した「システムイメージ」がパソコンに認識されていれば、該当の「システムイメージ」が表示されます

「システムイメージ」を選択して [次へ] をクリックします
認識されていない場合は「最新の情報に更新」をクリックしてください

(※システムイメージが接続されたばかりだと、認識されていない場合もあります。5分ほど待って「最新の情報に更新」をクリックしてください)

saikou.jpg

「システムイメージの日時」を選択して [次へ] をクリックします

saikou2.jpg

「他の復元方法を選択してください」が表示されます
「次へ」をクリックします

saikou3.jpg

内容を確認して「完了」をクリックします

saikou4.jpg

「はい」をクリックします
復元が開始されます

saikou5.jpg

復元が完了したら「今すぐコンピュータを再起動しますか?」と画面が表示されます
「今すぐ再起動する」をクリックします

saikou6.jpg

パソコンが再起動したら
正常に動作していることを確認してください

sign.jpg


以上でシステムイメージ復元を完了しました

如何でしたでしょうか?

データのバックアップだけでなく、システム自体のバックアップを行う事によって
パソコンに重大な不具合が生じた場合でも、修理に出すことなくユーザー自身で復帰させることが出来るようになります

また修理箇所にもよりますが、パソコン修理というのは、基本的にパソコンを初期の状態に戻す事を意味します

修理に出してパソコン自体は治っても、初期の状態に戻すと中身のデータは消えてしまいます

なので修理に出すときは「中身のデータのバックアップを取ってから出してください」と言われるのです

しかし中身が取り出せないほどにWindowsが壊れていたらそれも不可能なので、データは諦めるしかなくなってしまいます

(仮のOSディスクを使用して中身を救出する方法も一応ありますが…ここでは触れません)

安価な中古パソコンだったとしても、中身のデータの価値はお金では測れないですよね・・・

そういう事情もあって、システムイメージ作成/復元は最重要な安全確保手段と考えてください

それでは、これからもオーエープラザをどうぞよろしくお願いします!

BIOS起動順位の変更

おはようございます!
こんにちは!
こんばんは!
オーエープラザ店長の桑原です!

今回は「BIOS起動順位の変更」について説明します

これは不具合でWindowsが立ち上がらない状態で、何らかのメディアでシステム修復を行いたい時や
自作パソコンにおけるOSインストール時などに、事前に必要な操作です

◆BIOSについて◆


BIOSとは、Basic Input/Output Systemの略で、
マザーボードに接続された様々なデバイスの入出力を管理するシステムです

電源ボタンが押されてから、SSD・HDD、光学ディスク、USBなどのデバイスを順々に読み込む役割を持っています

最初は、SSD・HDDか光学ディスクから読み込まれるよう初期設定されているようです

読み込まれたデバイスに何かしら起動ファイルがあれば、そちらに操作を明け渡す事になっています
例えば、SSD・HDDにおける起動ファイルというのは、Windows(OS)に当たります

読み込まれたデバイスが空であったり、起動用のファイルがなければスキップして次のデバイスを読み込みます

――――――――――――――――――――――――――――――――――

もしシステム修復ディスクで、システムの復元をしたいときは
システム修復ディスクを挿入したデバイスをSSD・HDDよりも先に、BIOSに読み込んでもらわないといけません

つまり「BIOS起動順位の変更」が必要となります

起動順位の変更は、基本的にBIOS画面から操作出来ます

ただメーカーによってはBIOS画面に入らなくても、特定のデバイスを一時的に優先して起動してくれる手段もあります
(ブートメニューと言います)

これからメーカーごとに、BIOS起動順位の変更方法について説明します

◆BIOS起動順位の変更方法◆


まずパソコン起動後、予め優先して起動したいデバイスに起動メディアを入れておいてください
(システム修復ディスクなど)

だいたいどのメーカーにも共通する操作として、まず
パソコンを起動して、「メーカーロゴが表示されている間」、もしくは「キー操作が表示されている間」の短い時間に特定のキーを押します
↑パソコンを起動後、ずっとそのキーを連打してもOKです

■DELL

メーカーロゴが表示されたら、
「F12」キーを押してBOOT MENUへ入ります

起動デバイスの選択画面(Boot Manager)が表示されています
該当するデバイスを選択して「Enter」キーを押します

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■HP(ヒューレット・パッカード)

「F9 Boot Menu」と下に表示されたら
「F9」キーを押してBOOT MENUへ入ります

起動デバイスの選択画面(Boot Option)が表示されています
優先したいデバイスを選択します

tS__8511508.jpg

■NEC

メーカーロゴが表示されたら、
「F2」キーでBIOS画面へ入ります

タブの「起動」から起動順位を変更できます
タブの「終了」から「変更を保存して終了する」を選択します

※もし英語表記の場合は
タブの「Boot」からBoot Device Priorityを選択します

デバイスが優先順に並んでいるので
「1st Boot Device」を該当のデバイスにして、同じように終了します

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■Panasonic レッツノート

「Press F2 for Setup」と下に表示されたら
「F2」キーを押してBIOS画面へ入ります

タブの「終了」を選択します
「デバイスを指定して起動」とあるので
そこの優先したいデバイスを選択し「Enter」キーを押します

tS__8511512.jpg

■Lenovo

メーカーロゴが表示されたら、
「F12」キーでBOOT MENUへ入ります

優先したいデバイスを選択し「Enter」キーを押せば、そのデバイスが起動します

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■東芝 dynabook

※他と少し操作が違います

「F12」キーを押しながら電源スイッチを押し
「dynabook」画面または「Qosmio」画面が表示されてから手を離します
(もしくは電源を入れた後、「F12」キーを連打します)

※パスワードを設定している場合は、画面の指示に従って登録したパスワードを入力し「ENTER」キーを押します

BOOT MENUへ入ります
優先したいデバイスを選択し、終了します

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■富士通

メーカーロゴが表示されたら、
「F12」キーで起動メニューへ入ります

優先したいデバイスを選択し、「Windows Boot Manager」より上に移動させます
「Esc」キーで終了します

tS__8511502.jpg

――――――――――――――――――――――――――――――――――

整理するとこうです↓

DELL [F12]
HP [F9]
NEC [F2](BIOS起動)
Panasonic [F2](BIOS起動)
Lenovo [F12]
東芝 [F12]
富士通 [F12]

※これらの操作は、必ずしもそのメーカーのすべての機種が該当するわけではありません
パソコン購入時に紙のマニュアルがあれば、そちらを参照してください
もしくはインターネットでパソコン機種を検索し、オンラインマニュアルを参照してください


以上です
これでメディアの起動ファイル(システム修復ディスク等)が開始されていると思います!
(そのまま起動するタイプ、もしくは再起動後起動するタイプがあります)

そのままシステム修復を続ける場合は
こちらの記事「システムイメージを復元する方法(Windows10&Windows11)」を参照してください

それでは、これからもオーエープラザをどうぞよろしくお願いします!

パソコンが遅いのは何のアプリのせい?

おはようございます!
こんにちは!
こんばんは!
オーエープラザ店長の桑原です!ちょき

パソコンを長く使っていると、パソコンの処理が購入時と比べて遅くなった!と感じたことはありませんか?

何が原因なんでしょう?わからん

もしかしたら容量が残り少なくなっているせいなのかもしれません

冷却が足りなくてオーバーヒートを起こしかけているのかも・・・

かなり長く使用しているのなら、最悪パソコンパーツにどこか異常が発生している事も考えられます・・・びっくり

でもパソコン起動時は遅くなくても、作業してたらどんどん遅くなってきたり、フリーズしてしまったりしたら

起動しているアプリが原因の可能性が高いですね!

しかし実際にどのアプリがパソコンに負荷を掛けているかは

各々のユーザー環境によっても使い方によっても異なってきますし

更にタスクバーに並んでいる起動中のアプリ以外にも

見えないところで密かに動作しているプログラムもありまして、これが負荷を掛けている事も十分にあり得ます・・・

でも、それを調べるのにちょうどいい手段があります!スマイル

「タスクマネージャー」を起動して負荷を掛けているアプリを見つけてみましょう音符

◆タスクマネージャーの起動方法◆


タスクバーを右クリックし、メニューからタスクマネージャーを選択してください

tas.jpg

「タスクマネージャー」が起動します

このままだと「簡易表示」状態になっているので、左下の「詳細」をクリックし「詳細表示」に切り替えます

task_kani.jpg

※ただアプリが重い影響で、デスクトップ全体がフリーズしていて上記の操作が行えない場合があります
その場合は下記の操作でタスクマネージャーを起動してください下矢印

「Ctrl」「Alt」「Delete」の3つのキーを同時に押してください

いきなり青い画面に切り替わり、白地のメニューが中央に表示されます

メニューの「タスクマネージャー」をクリックします

alt-ctr-del.jpg

元の画面に戻り、「タスクマネージャー」が起動しました

◆タスクマネージャーの操作方法◆


■プロセスの見方■

task0.jpg

何やらリアルタイムに数値が変動していますが、

これはパソコンが現在どのアプリにどれだけのタスクを割いているかを示しています

左の項目の「アプリ」は表面上で起動しているプログラムを示しています(基本的にタスクバーに並んでいる物ですね)

下にスクロールしていくと「バックグラウンド プロセス」というのがあり

これが見えないところで密かに動作しているプログラムです

その下には「Windows プロセス」というOSの動作プログラムもあります

task2.jpg

task3.jpg

上部には左からCPU、メモリ、ディスク、ネットワーク、GPUの項目が並んでいます

値が100%に近いほどPCに大きな負荷をかけていることになります

task_koumoku.jpg

「CPU」や「メモリ」をクリックする事で、数値が高い順、低い順にソートする事も出来ます
(「名前」をクリックで元に戻ります)

これでパソコンに負荷を掛けているアプリがどれなのか判別出来たと思いますウィンク

該当のアプリを開き、アプリから終了する事で動作が軽くなりますが

フリーズ状態など、何らかの原因でアプリの終了が出来ない場合、タスクマネージャー上で強制終了させることができます

(フリーズ状態の場合、アプリの名前の横に「応答なし」と表示されています)

■アプリの終了■

終了したいアプリの項目を選択し、右下の「タスクの終了」をクリックします

taskend.jpg

該当の項目が消え、CPUやメモリの%が減りました

taskend2.jpg

!※注意・・・上記の操作はあくまでアプリの「強制終了」で正常な終了手段ではないですので、アプリ内のデータの保証は出来ません、フリーズした時の最終手段と考えてください

又、「バックグラウンド プロセス」「Windows プロセス」は不用意に強制終了させると
パソコンそのものの動作が不安定になる、または動かなくなってしまうかもしれないので
触らない方が無難です

もしそれらの項目で異常なほど負荷がかかっている場合は、何かしら不具合が生じているかもしれないので
ネットなどで調べてみてください

■スタートアップの無効■

上部のタブから「スタートアップ」をクリックしてください

start.jpg

これらの項目は、パソコン立ち上げと同時に、自動的に起動するようにプログラムされたアプリです

パソコンの起動が遅いと感じたらこれらに原因があるかもしれません

毎回起動する必要がないと感じたアプリは「無効」状態にしてしまいましょう

無効にしたいアプリの項目を選択し、右下の「無効にする」をクリックします

start2.jpg

「状態」が無効に変わりました

start4.jpg

パソコンの処理が遅かったり、フリーズしたら、まずタスクマネージャーを開くグッド

これで解決することは多いと覚えておいてください


余談ですが、

マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツにとって

先ほど紹介しました「Ctrl-Alt-Delete」のコマンドの組み合わせは最大の痛恨事でありました

タスクマネージャーの呼び出しの他、システムの再起動などにも使用される「Ctrl-Alt-Delete」ですが

うっかり触れてしまわないよう、意図的にユーザーが押しづらい組み合わせにしたようです

しかしそのような複雑なキー操作は、実際はショートカットとしては適さず誤りであったと、彼は今でも後悔しているらしいですわからん

「もしやり直せるなら、ひとつのキーを押すだけでシステムを再起動できるようにするだろう」
(ブルームバーグ主催のグローバル・ビジネスフォーラムにてビル・ゲイツ談)

ユーザー操作に親切な姿勢はありがたいですが

うっかり電源ボタンを触れてしまうことの多い自分としては怖いところです・・・雫

それでは、これからもオーエープラザをどうぞよろしくお願いしますウィンク

ノートパソコンの熱が心配、そんな時は・・・

おはようございます!
こんにちは!
こんばんは!
オーエープラザ店長の桑原です!ちょき

「今年の夏は異常だ」という言葉を毎年聞いている気がします…

まあ本州全土で35℃超え晴れが続いているんですから

30℃を超えたら猛暑だと言われていた昔と比べたら、異常も異常なんですよねショック

暑いと言えば、ノートパソコンの熱も心配になります…

パソコンに熱が籠ると寿命にも関わりますし

大事なパソコンを何とか涼しくしてあげたいですよね!

対処法としてはこんなところです下向き矢印

◆内部の冷却装置を掃除◆


191218_Overheating_04.jpg

長い間、ホコリや汚れの層が積み重なって内部の冷却ファンの動作が悪くなっていたり、換気を妨げていたりするする事があります

可能ならドライバーで、CPUやグラフィックカードの場所の蓋を外し

アルコールを浸した綿棒でファンの汚れを拭いたり、ホコリを取るのが一番いいですが

分解が難しそうなら

排気口にエアダスターを吹きかけてホコリを飛ばすだけでも効果はあります

◆ノートパソコンの置き場所◆


publicdomainq-001313.jpg

基本的にノートパソコンは構造として、底面に吸気グリルがあり空気を取り込んでいます

表面が平らではない場所(布団の上とか)にノートパソコンを置くと換気の妨げになってしまいます

机の上など、なるべく硬くて平らなところに置きましょう

膝の上もそういう意味ではあまり適していません(換気が悪いせいで、膝もどんどん熱くなってしまいますし)

市販の膝上テーブルを使用しましょう

◆ノートパソコン用冷却台を使用◆


この季節にピッタリなグッズですきらきら

むしろファンを増やして冷却パワーを上げてしまえばいいというナイスな発想の商品です

イメージ的には外付けタイプの冷却ファンのようなもの

パソコンの底部にパワフルに風を送り込みます

▼ノートパソコン用冷却台 冷却ファン ノートクーラー▼

imgrc0100030619.jpg

角度も細かく調整でき、ただのパソコン台としても中々優秀ですよ音符


また、以前の記事「パソコンのスペック(性能)を確認しよう!」

紹介したフリーソフト「Speccy(スペッキー)」を使えば、

CPU、グラフィックボード、ストレージの現在の温度を確認出来ます

一般的に「40℃~80℃」の間であれば適正みたいですOK

ondo.jpg

それからパソコンは内部のパーツを保護するため

一定の温度を超えると強制的にシャットダウンしてしまします(オーバーヒート)

急に電源が落ちたら、もしかして熱が原因かも…びっくり

それでは、これからもオーエープラザをどうぞよろしくお願いしますウィンク