おはようございます!
こんにちは!
こんばんは!
オーエープラザ店長の桑原です!
今回はスペックに記載されたストレージ容量と、パソコン上で確認した容量の差について解説します
例えば、「SSD500GB」搭載のパソコンを購入し、中身のデータ容量を見たら「465GB」となっていたという経験はありませんか?
スペック表記と30GB以上も差があるのですが、
これは不良品でも、手違いでもなく、コンピュータの計算式による仕様なのです
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まず知っておくことは
我々人間は普段、十進法(0,1,2,3,4,5,6,7・・・)という基準で数字を数えますが、
コンピュータは全て二進法(2,4,8,16,32,64,128,・・・)で計算しているという事です
十進法では、1KB = 1000B となりますが、
二進法の場合 1000B というキリのいい数にはなりません
なのでパソコン上では二進法で最も「1000B」に近い「1024B」という数値を「1KB」と定めています
単位が大きくなるほど、このズレも大きくなっていきます
十進法では、1KB = 1000B
二進法では、1KB = 1024B
ですが、これが・・・
十進法では、1GB = 1000 × 1000 × 1000 = 1,000,000,000B
二進法では、1GB = 1024 × 1024 × 1024 = 1,073,741,824B
となり、GB単位だとここまで差が出てきます
ここでSSD500GBを、一つ下のMB表記で計算してみると、
十進法では、500GB = 500,000MB
二進法では、500GB = 536,870MB(小数点切り捨て)
となります
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このズレが何を生み出すのかというと、
例えば「SSD500GB」と書いてある商品の場合は、実容量は十進法に基づき「500,000MB」に限りなく近い容量に設定されます
「500GB = 536,870MB」という計算式である二進法に「500,000MB」を当てはめると
二進法上では「500,000MB = 465.7GB」となるという事です
謎が解けましたね
つまり「SSD500GB」の商品はだいたい「500,000MB」の容量を保証しており、
十進法では、500,000MB = 500GB
二進法では、500,000MB = 465.7GB
と表現されるため、パソコン上では容量が少ないように見えるのです
(※実際、十進法上での500GBを確保しているので少ない訳ではありません)
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であれば、販売する時に「SSD500GB」と表記するより「SSD500,000MB」とした方が、より正確なのですが
桁数が無駄に多いと目が泳いでしまいますし、不便ですよね・・・
また時代が進んで、更に上の単位でも同様の問題が生じる事を考えるとキリがないです
現在よく販売されているSSDの容量の
パソコン上での容量は以下の通りです
(左が表記容量、右がパソコン上での容量)
また、これは別問題ですが
メインストレージにはOSを載せている為、パソコン購入時の空き容量は数十GBのOS分の容量を引いた数値となる事も留意しておいてください
それでは、これからもオーエープラザをどうぞよろしくお願いします!